水素エネルギー関連製品
- 高圧水素貯蔵(水素ステーション)
- 低圧水素貯蔵(Power to Gas)
水素社会の実現に向けて、燃料電池自動車に水素を供給する水素ステーション用の鋼製蓄圧器(HyST300)、水素を常温・低圧で安全に貯蔵可能な水素吸蔵合金を用いた水素貯蔵設備など、長年培われてきた材料と水素の技術・知識を融合させた製品を提供しております。確かな技術・知識に裏付けされた安心・安全な製品の提供により、これからの水素社会に貢献します。
水素ステーション用鋼製蓄圧器(HyST300)
1. HyST300 model S
優れた水素中疲労特性を有し、使用年数は無制限、容量や設計規格のご要望に対応いたします。
特長
◇ 高圧水素環境下での材料特性
- 高純度かつ焼き入れ性に優れたSA-723Mを採用。
- 疲労寿命は水素の影響を受けません。
◇ 高精度の非破壊検査に基づく長寿命設計
- 出荷検査時には欠陥検出精度の高い磁粉探傷法(JIS Z320-1)を適用。
- 極微小な傷や欠陥を見逃しません。
2. HyST300 model R
使用可能回数60万回以上という世界最高レベルの耐久性を有した高圧水素容器の製造を実現しております。
特長
◇ 高圧水素環境下での疲労耐久性に優れたCr-Mo鋼量産パイプを適用
- 従来の蓄圧器材料(SA-723M)と同等の疲労特性を確認しています。
- 優れた焼き入れ性により、鏡部と胴部の何れも均一かつ優れた硬さを有します。
◇ 絞り形状と広い開口径による低コスト化としわ除去の両立
- 鏡内面のしわは内面加工で容易に除去が可能です。
- 内面の非破壊検査により内面の信頼性を確立しております。
Cr-Moパイプ(3,274KB)
HyST300(323KB)
蓄圧器ラインナップ(1,347KB)
超耐久仕様(1,618KB)
水素吸蔵合金(Metal Hydride: MH)による水素貯蔵容器
低圧で安全に水素を貯蔵できる水素吸蔵合金は、将来の水素エネルギー社会において様々な場面での活躍が期待されています。
1. 水素吸蔵合金 ハイドレージ™
水素吸蔵合金 粉末を塊化する独自の技術により、高い安全性・信頼性を確立しております。
特長
◇ 消防法上の非危険物に該当
- 指定数量の規制を受けないため、大容量の水素を貯蔵することが可能です。
- 保管場所に制限を受けないため、さまざまな場所で水素を利用することが可能です。
- 導入実績: 一般家庭、公共施設(温浴施設)、研究所など
◇ 高いエネルギー貯蔵密度
- 体積膨張緩和作用により、高密度な合金充填が可能なため、よりコンパクトな水素貯蔵が可能となります。
- 水素吸蔵合金
- ハイドレージ™
水素吸蔵合金(692KB)
2. 水素吸蔵合金タンク
豊富な設計・運用実績から、様々な用途・目的に合わせた設計が可能であり、現在様々な事業で採用されています。
特長
◇ 低圧・安全な水素貯蔵
- 高圧ガス保安法による規制を受けない低圧力(1MPa未満)で水素を貯蔵します。
◇ 用途・目的に合わせた設計
- 片手で持ち運べる小型容器から大容量・長期間のエネルギー貯蔵用の定置型タンク、水素を配送する目的で設計された車載型タンクなど、要望に合わせた設計が可能です。
- 水素吸蔵合金は成分設計により使用圧力や利用温度 等の調整が可能です。
- 例: 寒冷地向仕様、熱帯地域向仕様など
- 定置用大型タンク(水素貯蔵量:1,000Nm³)
- アルミプレートフィン型タンク
(水素貯蔵量:50Nm³)
- 小型タンク用自動水素充填装置
- 小型MHタンク
MHタンクの特徴(1,058KB)
大型MHタンク(1,506KB)
高圧水素ガス環境下における材料評価試験
高圧水素ガス環境下で、各種材料に対する機械的特性の評価が可能です。
- 試験圧力 : 99MPa以下
- 試験温度 : -30℃~+85℃
引張試験・疲労試験・疲労き裂進展試験
- 試験圧力 : 99MPa以下
- 試験温度 : 室温
定変位型遅れ破壊試験(ボルトロードWOL試験)
詳細な試験条件については、問い合わせ願います。